授業レポート

今回はハンノウ大学三回目の授業。Bookmarkはんのうで開催され、満席の参加者10名+講師1名となりました。
授業コーディネーター役の小野学長からハンノウ大学について紹介後、授業は先生の自己紹介から始まりました。

読み聞かせの活動は15年以上続けているそうで、地元のピアノ教室や学校から呼ばれて、ボランティア活動もされているとのこと。その際の注意事項として、学校の場所など、生徒、教師の様子などを外部に絶対に漏らさないなど「守秘義務」の重要性を丁寧にお話しくださいました。

その後は、読み聞かせの話が本格的に開始。子供に絵本を読み聞かせるときは、カバーは落としやすいので外し、しっかり折癖をつけて読むなど、素人にとっては目から鱗のご指導。絵本は中から外に開き、子供は下に座ることが多いので、光の向きにも気を付ける。そして、読み手は絵本を支える額縁であること。基本はあくまで絵本が主役なので、絵がはっきり見やすい本にし、時間配分を考え、目立つ服装は控える。読み終えたら、本の表紙なども見せるようにし、作者の名前もしっかりと読むとのこと等々。

今回は約2時間の座学のため、途中に2度ほど全員で立ち上がり、軽いストッレチ。さすが、「ストレッチ」のクラスも長年運営されている柳戸先生!授業合間の息抜きの大切さを感じたひと時でした。

後半は、先生が実際に絵本を読んで実践してくださいました。先生はそのまま読むのではなく、自分なりにアレンジを加え、時には有名な作者の話なども交えながら、興味深い読み聞かせを堪能できました。加えて季節に合わせた本を読むことも大切で、自分が思い入れのある本は、先生のようにアレンジして読んでも良いとのこと。本を選ぶときは、宗教色や政治色の強いものはお薦めせず、読み終わった後は子供に感想を求めないことも大切だそうで、すべてのアドバイスが「なるほどな」と納得できるものでした。

10名の生徒さんたちは、先生の読み聞かせを聞きながら、メモを取りつつ、真剣に楽しみながら参加。なかには感動で涙ぐむ方もおられました。いや〜、本当に感動の読み聞かせでした。
最後は生徒さん全員にアンケートを書いていただき、集合写真を撮り和やかに終了となりました。(授業レポート/写真:高林鮎太)